前回は子供が生まれた環境、幼稚園までの環境をお話ししました。
今回は小学校1年生の時にカリフォルニアのKIMONで出会った先生が、バイリンガル教育に目覚めさせてくれたお話です。
アメリカに引っ越したため、日本語教育はどうずっべかな~と考えていました。
せっかく日本に3年間住んで、日本語も定着しているのでこのままなくなってしまうのはもったいないし、忘れてしまうって日本のおじい、おばあとコミュニケーションが取れなくなってしまっては大変です。
サンディエゴとロサンゼルスに日本人学校がありましたが、微妙に遠く、通える距離ではありませんでした。
でもある日思い立って、KUMONはどうだろう?と思って探したところ、なんと国語をやっているKUMONが、自宅から車で15分のところにあったのです。
さっそく申し込みに行ったところ、運よく経営しているのは日本人の女性でした。
とても物腰の柔らかくて、感じがよくて話しやすい先生だったので、すぐに気に入って申し込みました。
(余談ですが前回も書きましたが、アメリカのKUMONは高いです。でも今やアメリカのかなりへんぴな田舎町でも、国際色が豊かな街では、KUMONの水色に白のロゴは見かけるようになりました。)
お話をしてみると、この先生は東京大学の大学院を出ていて、沖縄で海洋学かなにかを学んだあと(うろ覚えです)、ボストンに住んでこちらに来ているとのこと。だんなさまはあの、MITのご出身という私は足元にも及ばないエリートカップルでした。
でも彼女はそんなそぶりをみじんも見せないフレンドリーな方で、いろいろプライベートな話もしてみると前は日本人と結婚していたらしいのです。そして日本人の前夫さんとの間に男の子が二人いて、二人ともボストンに住んでいるとのこと。
アメリカで子育てをしたとおっしゃったので、日本語はどうしてますか?と尋ねたところ、二人とも大学レベルで読み書きができると聞いてとてもおどろきました。
両親が日本人なら日本語が話せるのは分かるとして、漢字までOKなのか~と。
どうやってそんな風に育てたんですか?と聞けばなんと答えはマンガとゲーム。
彼女曰く、子供たちが興味を持った日本のものはどんどん与えたんだそうです。マンガだろうがゲームだろうが、読みたいとかやりたいといったものは片っ端からやらせたんだとか。
なるほど、なるほど。それなら私にも出来そうwと安心しました。
東大出身の方の教育法なのできっと、すごく堅苦しいとか、スパルタじゃないかと思ったんですが、バイリンガル教育のはじまりはなんとマンガとゲーム。脱力すると共に、こんな私でも出来るかもしれないと、ひとすじの希望の光が見えたのでした。
さて、当時住んでいたところは、ロサンゼルスまで車で1時間半、その南の日本人が多く住んでいるオレンジカウンティのアーヴァインまでは45分くらい。
そこにちょうどグッとタイミングで「ブックオフ」がオープンしたんですね。
日本のマンガや絵本が1ドルで買えるという願ってもない環境にめぐまれたのです。ここさえあれば、娘に日本語の本を好きなだけ買ってあげられる!となりは格安の日系スーパーだし、通わない訳にはいきませんw
週に2回KUMONの国語のクラスをとることにし、週末はセッセとブックオフに通う日々を過ごすようになりました。
ママも幸せ、ムスメも幸せ。あぁたのしい♪
このころはカリフォルニアの海沿いのハイウェイを85マイル(130kmくらい?)でぶっ飛ばしていましたw
ムスメとのドライブ、毎週ホントたのしかったです。
ちなみに、そのブックオフでいちばん最初に買ったマンガは「あさりちゃん」でした!